小さめ美術館の森|東京 現代アート最新情報

中村陽江 個展|アリアの世界 – 神様からの贈り物

展示作品

「Aria ロザリオの光 I love you」

 

「命の扉 愛 アリア 秘密の呪文」

 

「妖精の森 生」

 

「妖精の森 Strawberry Love」

 

「命の翼 心」

 

「術 命の魔鏡 あなたはだあれ?」

 

解説・鑑賞後記

2017年11月にギャラリーアートポイントで開催された、中村陽江(ナカムラヨウコ)氏の個展「アリアの世界 – 神様からの贈り物」です。

氏は画家アリア、霊能師モリア、黒猫アリアなどのオリジナルキャラクターを軸に、絵画・詩を制作しています。画家アリアとは心を映す魔鏡(光を反射させると文様が浮かび上がる鏡)に封じ込められた、目に見えない女の子であり精神世界の作家自身です。時間や生命、様々な感覚や感情など、人間の深い心理をストーリーにして、画家アリアが住まう闇の世界、心象風景を描いています。

氏は2010年から国内のグループ展や海外のアートフェアなど、多数展示活動を行っています。2003年には詩画集を発表し、装画なども手がけているほか、あり・あん工房としてサンキャッチャー(インテリア、お守り)の制作も行っています。

本展は東京での初個展となり、コンセプトは「心の幸せ」です。光をテーマにしたアクリル画14点が出展され、画家アリアの光と闇の世界を通して、生きること、信じること、平和への願いが表現されています。

柔らかな光に満ちた幻想的な世界、優しく訴えかけるようなアリアの美しい表情。作品の前に立つだけで、背景に広がる物語、果てしない世界が頭のなかに紡がれていくような、そんな不思議な感覚に包まれます。

あらゆるモチーフが自由に重なる様子は、とりとめのない夢のようでありながら、様々な感情が作り出す光と闇を思わせるようです。金色を主体とした厚みのある色合いは、幼い記憶に残る絵本を連想させるようで、どこか懐かしさを感じさせます。

氏は「生きる」ことはアート(術)であり、運命を生きる心はあなただけのアートであると述べています。画家アリアのような、あなたを想い、護ってくれているような存在が、誰の心の中にもあるはず。見る者に呼びかけるような温かなまなざし、光の情景にはそんな優しさが込められているようです。

幼いころに絵本をめくりながら感じた、終わりのない旅に出るような高揚感、胸をときめかせながら冒険をしているような、そんな感情を蘇らせてくれる素晴らしい展示でした。氏は現在、「心の幸せ」をコンセプトとしたアリアの物語を書いており、これからの活動が更に楽しみです。

展示情報

展示名:アリアの世界 – 神様からの贈り物
作家:中村陽江(ナカムラヨウコ)|ウェブサイトツイッターフェイスブック
期間:2017年11月27日(月)~12月2日(土)
展示場所:ギャラリーアートポイント
最寄り駅:新橋

所在地:東京都中央区銀座8-11-13 エリザベスビルB1

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