小さめ美術館の森

エザキリカ 個展 | 奇舌魔術百貨

展示作品

「来来! 奇舌魔術百科」

 

「人魚の踊食い」

 

「てんごくにいける靴で」

 

左「MARIA」 右「MELLOW」

 

「悪魔の塩漬け」

 

「病垂ヒノエ(♂)」

 

解説・鑑賞後記

2017年10月に開催された、イラストレーター・エザキリカ氏の個展です。エザキ氏はアクリル絵の具・ミリペン・水彩・Photoshopなどを用いて、初期の頃から一貫してダークで可愛らしい人物を描き続けています。2011年頃からグループ展や即売会イベントなどに数多く出展し、2016年9月に新宿眼科画廊で初個展「奇癖博覧会」を開催しています。その他にも、書籍のカバー装画やファッションブランドとのコラボレーションなど多岐にわたり活動を行っています。

本展示は2017年11月に稼働予定のウェブショップ「奇舌可愛百貨(きぜつかわいいひゃっか)」のオープンに先駆けた展示です。オリジナルマジカルアイテムと銘打たれた絵画作品を中心に、画集・ピンバッチなど各種グッズが販売されます。

キョンシー大好き、東京生まれ東京育ちの元・台湾人。と名乗るエザキ氏の作品は、グロテスクで腐敗臭さえ漂ってきそうな独特の質感があります。描かれる人物たちは、漫画的なポップさを感じさせつつも、常に傷を抱え液体をたらし、あられもなく体を露出し、何かにあえぐように存在しています。

この世の向こう側を覗き見るような背景や独自性あふれるファッションは、極細ペンによって作風とはアンバランスなほど精密に書き込まれています。気を抜いていると置いてけぼりにされそうなほど、オリジナリティ溢れまくりな作品たちは、個性だけではなく高い技術と一貫した氏の世界観によってもたらされているのです。

ドブ川に足を踏み入れ、虫が蠢くヘドロをかき分けるようなダークさ。前立腺や子宮を舌先で舐められるような官能さ。カラフルでリズムさえ感じさせるような、イラストレーション的な可愛らしさ。単なるサブカル・ガロ系などとは分類しきれない、ジャンル貼り不能な作品世界に骨の髄まで染めらるよう。

湿り気を感じさせるような、和を思わせる色使いと、国境や時代さえ超えてしまう自由なモチーフ。信じられないほどの発想力を感じさせる作品たちは、様々な文化・歴史を高レベルで融合させてしまう、誰にも模倣不可能な氏の素晴らしい感性ゆえなのでしょう。

下記は会場で購入した画集です。写真が大きく、印刷も美麗で作品の魅力がたっぷり堪能できます。ウェブショップでも今後取り扱いされるかと思われますので、気になった方はぜひチェックしてください。

作品画集「奇舌百科」

展示情報

展示名:奇舌魔術百貨
作家:エザキリカ | ウェブサイトツイッターショップラインスタンプ
期間:2017年10月20日(金)~10月25日(水)

展示場所:新宿眼科画廊(新宿区)
最寄り駅:東新宿

所在地:東京都新宿区新宿5-18-11

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