小さめ美術館の森

平田澱 ・ C7 二人展 | ぼくのみるゆめ展 そのなな

概要

東京 アートコンプレックスセンターで2017年9月12日(火)から開催された、平田澱(ヒラタヨドム)、C7(siina)両氏による2人展です。両氏は2011年に「ぼくのみるゆめ展」を開催し、以降1年に1度のペースで2人展を行っています。普段は別々に活動を行っており、グループ展、企画展など様々なイベントで作品を発表されています。

平田澱氏は想像の箱庭の中に生まれる形を、油彩によって悪夢のようなタッチで表現しています。C7氏は鬱積した感情や夢と現実の間の意識を、精巧なペン画で描き出しています。

展示作品

平田澱「ぶらんち」

 

C7「孵化した視線」

 

平田澱「うむらえいど」

 

C7「なりたい私 第2層」

 

平田澱「しんどろうる」

 

C7「cell bugs_cube」

 

平田澱「いろもろんど」

 

C7「GOOD NIGHT MY FANTASY」

 

平田澱「たまもれ」

 

C7「if you were there」

 

平田澱「るーつ」

 

C7「UTERUS CULT」「Compound synthesis」

鑑賞をおえて

平田氏のどろりとした油彩の表現は、隠された心に奥底を覗いてしまっているようで非常に引き込まれました。体から浮き出る雫は臓器のようで、触れたら弾力を感じそうなほどリアルな光を放っています。作品「たまもれ」は、退廃的な表情を浮かべる少女と、生き生きとした躍動感のある金魚が重なり合い、幻想的な風景がとても印象的でした。

C7氏のインク・コーヒー・色鉛筆などで描かれた細密画は、人間の手によって描かれたのが信じられないほど精巧で、非常に重厚な世界観を感じました。

作品を前にすると、あまりに儀式的で荘厳とした雰囲気に、息を吸うのさえ忘れそうになります。パネルを飛び越え、現実の空気さえ変えてしまうような、強い力を持った作品だと感じました。

また作品の古紙のようなシミは、コーヒーによるものです。染料としては、通常紅茶などを用いることが多いそうですが、コーヒー特有の色合いは作品世界をより際立てていると感じました。

強烈な世界観を持つ両氏の作品は、恐ろしく怪しげな雰囲気を放っていますが、作品を間近で見ると、高い技術の上に成り立っているという事をひしひしと感じました。

展示空間まで歪んでくるような凄まじい引力は、7年間に渡り2人展を行ってきた両氏だからこそ、生み出せるものなのかもしれません。今後も「ぼくのみるゆめ展」の続きが非常に楽しみです。

展示情報

展示名:ぼくのみるゆめ展 そのなな
作家:平田澱C7(siina)
期間:2017年9月12日(火)~17日(日)

展示場所:アートコンプレックスセンター
最寄り駅:信濃町駅

所在地:〒160-0015 東京都新宿区大京町12−9

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